都城市民会館について

2023.4.4 古いものを生かす

先日、世界的な音楽家として知られた坂本龍一さんがお亡くなりになりました。

音楽もさることながら環境問題にも関心が深く、最近では東京・明治神宮外苑の再開発にも反対されていました。

「古いものを壊すのではなく、古いものを生かしながら更新する開発や都市計画が、いまの時代に必要とされているのではないでしょうか?」という言葉が深く心に刺さります。

坂本龍一さんのご冥福を心よりお祈りいたします。

2023.3.23 宮崎日日新聞

都城市民会館が解体されてから早3年が経ちましたが、この度宮崎日日新聞さんが記事にして下さいました。

取材して下さった橋本さんが仰るように、今回の記事をきっかけに地域の方々が地元の建築物の価値や魅力に少しでも関心を寄せてもらえるとありがたいと思います。

2021.3.17 弥勒祐徳さん

昨年の3月に解体された我らが都城市民会館を、西都市在住で102歳の現役画家弥勒祐徳さんが描いて下さいました。

解体されてから1年以上が経ち、それでもやはり喪失感と悔しさだけが残っていますが、こうして新たに弥勒先生が表現する市民会館を目の当たりにすると、すごくありがたいと同時に感慨深いものがあります。

2020.11.25 都城市民会館『回顧展』

12月4日~6日に都城市総合文化ホール(MJ)にて、今年解体された都城市民会館の回顧展が開催されます。

模型を始めとして、写真や映像・作品・部材なども展示されるみたいです。

改めて都城にこんなすごい建物が建っていたんだという事を、感じ取りたいと思います。

2020.6.29 GA JAPAN

建築デザイン専門誌「GA JAPAN」最新号の表紙を、都城市民会館が飾っています。

初めて見る写真ですが、おそらく竣工時のものだと思われます。地元の人間としては誇らしいと同時に、解体されたことが残念でなりません。

それにしても、解体されてもなお存在感を示し続けるこの建物は、本当に偉大な建築物だと改めて感じさせられます。

2020.3.20 都城市民会館の模型

都城市総合文化ホール(MJホール)で展示されている、都城市民会館の模型を見てきました。

模型のクオリティーの高さに驚いたのと、こんなすごい建物が都城に建っていたんだと改めて感じさせられました。

そして設計された菊竹清訓さんと市民会館への感謝の思いが、自然とこみ上げてきました。

2020.2.17 「都城市民会館展」―建築アーカイブスにみる菊竹清訓―

急々ですが本日から3日間、東京のJR田町駅近くの建築会館ギャラリーで都城市民会館展があるそうです。

模型や残された建築部材、図面・スケッチなども展示されるみたいです。

2020.1.8 「菊竹清訓 I 都城市民会館」&「日経アーキテクチュア」

我らが市民会館も今ではもう跡形もなくなってしまい、さみしさと虚しさだけが残ってしまいましたが、昨年末に都城市民会館に関する書籍が2冊出版されました。

1冊目は日本建築学会が編集された本で、写真や図面・菊竹さんの右腕であった遠藤勝勧さんのオーラルヒストリーなど、内容の濃い一冊です。

2冊目は毎月2回発行されている定期購読誌で、戦後の名建築の"消え際"を撮り続けている山田新治郎氏が撮影された写真が掲載されています。

どちらも興味のある方はお貸ししますので、お気軽にお声掛け下さい。

2019.9.10 ツイッター&インスタグラム

都城カタツムリくんと一緒!の管理人さんが、現在解体中の市民会館の近況等を伝えるTwitterInstagramを始めましたので、是非ご覧ください。

解体される姿を見るのは辛いですが、我らが都城市民会館を最後まで見届けたいと思います。

2019.7.19 「ありがとう!都城カタツムリくん」

7月21日(日)16:00~17:00、旧都城市民会館に感謝の気持ちを伝えるミニコンサートが開かれます。

主催は、都城カタツムリくんと一緒!都城市民会館1000の記憶プロジェクトです。

皆様ぜひお越しください^^

2019.6.5 旧都城市民会館見学会

6月23日(日)に旧都城市民会館の見学会が行われるそうです。都城市のホームページに案内が載っていますので、興味のある方はぜひお申し込み下さい。

撮影:studio marsh/沼口紀男
撮影:studio marsh/沼口紀男

2019.4.18 docomomo 2020 TOKYO プレイベント

6月29日に東京大学本郷キャンパスで、DOCOMOMO japan主催のシンポジウムがあります。主題は「都城市民会館はなぜ解体にいたったのか?」です。

宮崎からも、ひむかヘリテージ機構の代表世話人であり、都城カタツムリ君と一緒!の管理人もされている川越祐子さんが登壇されます。

2019.3.21 都城市民会館 解体決定

3月19日に行われた市議会で、旧都城市民会館の解体が決定しました。本当に残念で納得できるものではないですが、今まで市民会館保存の為にご尽力いただいた日本建築学会やイコモスの関係者、そして熱心に取り組んで頂いた市議会議員の方々には、深く感謝申し上げたいと思います。ただ我々保存会のメンバーもこれで終わりではなく、この結果を受けて我々に出来ることは何かをもう一度考え、最後まで都城市民会館に関わっていきたいと思います。

撮影:studio marsh/沼口紀男
撮影:studio marsh/沼口紀男

2019.2.7 ジャーナリスト魂

先日の市長の発表は「解体やむを得ない」という残念なものでしたが、旧都城市民会館のシンポジウム等には毎回参加されていたNHKの白鳥アナがその日の夕方のニュースで、素晴らしいコメントをしてくれました。客観的なものの見方と徹底した取材力、そして白鳥アナのジャーナリストとしての信念を感じさせてくれる内容でした。

自分たちも議会で解体予算が採決されるまでは、市民や議員の方々に市民会館を保存し世界遺産にするための働き掛けをしていきたいと思っています。

2019.2.7 ヘリテージ・アラート

先日の市長による解体表明に合わせて、世界遺産登録の審査や監視活動をする国際組織イコモスが市に対し、国際的遺産警報(ヘリテージ・アラート)を出す準備があるとの文書を送りました。このイコモスの勧告自体が非常に稀なことみたいですので、それに対する市の対応に期待したいと思います。

2019.1.20 旧都城市民会館を世界遺産に!!

 先日宮崎市で開催された、建築の講習会に参加してきました。その中で、ル・コルビュジェが設計した国立西洋美術館の世界遺産登録に尽力された東京理科大学の山名教授が旧都城市民会館の世界遺産登録の可能性について語られました。それによると市民会館単独ではなく、全国に点在するメタボリズム(新陳代謝理論)建築をつないで「群」としての登録を目指すことで、その可能性が大きくなるとの事でした。2028年の世界遺産登録をめざすとして、具体的な活動内容とスケジュールを示してくださいました。

建物の改修費も当初は約40億円かかるといわれていましたが、日本建築学会によると8~10億円ですむと算出しています。それでも多くの税金が使われることに変わりはありません。

ただ約2億円をかけて解体することよりも、長期的な視野に立ち未来の子供たちに本当の意味での「生きた財産」を残すことが我々大人の責任であると、いま深く感じています。

2018.11.9 シンポジウムのご案内

都城が世界に誇る旧都城市民会館を未来につなぐシンポジウムが開催されますので、興味のある方は是非ご参加下さい。日本の第一線で活躍されている方々が講演されます。

2018.4.22 今改めて、都城市民会館

世界的な建築家・菊竹清訓さんの設計により、今から約50年前に建設された旧都城市民会館。霧島連山と共に我が都城のシンボル的存在です。

約10年前に解体の危機がありましたが、南九州大学に20年間の無償貸与が決まり何とか保存されました。それが最近になって大学側が旧都城市民会館の返還を市に申し入れたという事で、再び存廃を巡り議論が再燃されそうな感じです。

建築に関わる者としては、このような素晴らしい建物を絶対に解体させてはならないという思いが強いです。ただ保存させるだけではなく有効活用されなければ意味がありませんので、その為の道を数名の有志達と探っていきたいと思います。